まず知っておきたい3つの勘違い
勘違い1 再生数が増えればそれだけで収入になる
日本向けに、Instagramの再生数に応じて広告収入が分配される仕組みは確認できませんでした。未確認Instagramで直接お金を受け取れるのは、ギフトやサブスクリプション(月額のファン限定機能)などで、利用できる条件もあります。Threadsにも、投稿から直接お金が入る仕組みは今のところありません(以前あったボーナスは2025年に終了しています)。報道
→ 売上は、SNSの外(LINE登録、商品ページ、予約ページなど)でつくります。
勘違い2 「保存」がいちばん大事な数字
Instagramの責任者アダム・モセリ氏が、おすすめに表示するかどうかで特に重視していると説明しているのは、次の3つです。
- 視聴時間(最後まで見られたか)
- 見た人のうち、いいねした人の割合
- 見た人のうち、誰かに送った(シェアした)人の割合
よく聞く「保存が最重要」「コメントが最重要」という話とは違い、保存とコメントはこの3つに入っていません。
勘違い3 フォロワーが多ければ売れる
フォロワー数と売上は比例しません。実例を見ても、売れているのは「対象を絞ったジャンル」「本業の経験」「最初は手頃な価格の商品」を組み合わせた人たちでした。フォロワーが横ばいでも売上が伸びている例もあります。事例
→ だから、次の3つを分けて考えます。
- 01
SNS=お客さんに見つけてもらう場所
- 02
LINE(またはメール)=自分から連絡できる名簿
- 03
note・Brain・自分のショップ・予約ページ=お金を受け取る場所
売れるまでの流れは6ステップ
どのジャンルでも、売上までの流れはほぼ同じです。ジャンルによって変わるのは、配る特典の中身と、売る商品の形です。
- 1
見つけてもらう
まだ自分を知らない人に投稿を届ける
具体例Threadsで会話に入る/Instagramのリールで実物を見せる
- 2
反応してもらう
投稿の最後で「合言葉」をコメントしてもらう
具体例「続きがほしい人は『ガイド』とコメントしてね」
- 3
名簿に入ってもらう
合言葉を書いた人に、DMで特典の受け取り先を届ける → LINE登録
具体例特典=チェックリスト、テンプレート、解説動画、クーポン
- 4
小さく買ってもらう
手頃な価格の商品を1つ用意する
具体例500〜9,980円のnote、初回体験、お試し価格
- 5
本命の商品を買ってもらう
講座、継続サポート、予約、受託など
具体例売上の大部分はここで生まれる
- 6
続けて買ってもらう
月額、リピート、紹介
具体例コミュニティ、定期購入、次の講座
大事な考え方
- 合言葉のDMは「相手がコメントしたときだけ」送ります。こちらから見知らぬ人へいきなりDMを送るやり方は使いません(詳しくは2-9)。
- 名簿(LINE)は、アルゴリズムが変わっても消えない自分の資産です。
- 「名簿に入った人のうち何%が買うか」には、信頼できる公開統計がありません。他人の数字ではなく、自分の数字を測って判断します。未確認
6ステップ以外の売り方
アフィリエイト
楽天ROOM・Amazonなどの商品を紹介
在庫を持たずに始めたい人
店舗・予約
投稿 → LINE・予約サイト → 来店
美容室・飲食店・教室など
法人向けの相談
資料請求・無料相談 → 商談
件数は少なくても単価が高い仕事
PR案件
企業から依頼を受けて紹介する
フォロワーが増えてきた人。「フォロワー数×1〜3円」はうわさ話で、公式の相場ではありません
自分の商品の直販
自分のショップで販売
利益率は高いが、商品の力が必要
運用代行・制作
自分の実績を見せて、他社のSNS運用や投稿づくりを月額で請け負う
SNSで結果を出せた人
いまThreadsとInstagramを使う理由
利用者は十分にいる
- Instagramの利用者は世界で30億人を超えています(Meta発表)。
- Threadsの月間利用者は世界で5億人を超えています(2026年6月のMeta発表)。1日に使う人は1億5,000万人を超えています(2025年10月の発表)。
- 日本では、Instagramを使っている人は全年代で54.8%、20代では82.6%です(総務省の調査)。
- 日本のThreadsの利用者は約1,670万人という民間の推計があります(ヴァリューズ、2026年7月)。推計
世界の利用者
Threads
世界の月間利用者(2026年6月)
日本のInstagram
全年代の利用率(20代は82.6%)
Threadsの月間利用者(世界)
出典:Meta発表(各時点)
見る数字は3つに絞る
Instagramが重視している数字(2-1の勘違い2)を、自分の投稿にそのまま当てはめます。
視聴時間
最後まで見られたか
冒頭の1〜2秒、話の順番、長さ
いいね率(いいね÷見た人)
フォロワーに響いたか
共感・役立ち度
送信率(送った人÷見た人)
誰かに教えたくなったか
「あの人にも見せたい」と思える内容か。フォロワー外に広がる鍵
ポイントは、総数ではなく「割合」で比べることです。見た人が多い投稿ほど、いいねの数も増えるからです。
最近の大きな変更
- 他人の投稿をそのまま転載したものは、おすすめに出にくくなりました。元の投稿者の投稿が優先されます。
- 「インプレッション」などの表示回数の呼び方は「ビュー(Views)」にそろいました。
- 「お試しリール(Trial Reels)」で、フォロワー以外の人にだけ先に配信して反応を試せるようになりました。
→ 今は「自分で作ったものを、小さく試して、反応が良いものを広げる」やり方が有利です。
Threads・フィード・リール・ストーリーズの使い分け
Threads、Instagramのフィード・リール・ストーリーズの4つは、同じように使うものではありません。売上までの流れの中で、それぞれ役割が違います。
Threads
役割
広がりやすさ
残りやすさ
リンクへの近さ
次に案内する先
Instagram フィード(写真・カルーセル)
役割
広がりやすさ
残りやすさ
リンクへの近さ
次に案内する先
Instagram リール
役割
広がりやすさ
残りやすさ
リンクへの近さ
次に案内する先
※「高・中・低」は公式の数値ではなく、役割をイメージしやすくするための目安です。
Threads ── 会話で知らない人と出会う場所
特徴:短い文章で気軽に投稿でき、返信のやりとりから広がります。Metaによると、Threadsの表示回数の半分以上は「返信」から生まれていて、日本はその割合がさらに高いそうです(2026年7月、Threads 3周年の説明会)。投稿するだけの場所ではなく、「会話に参加する場所」と考えると使いやすくなります。
使い方の例
- 途中経過を数字で報告する(例:「フォロワー400人。売上はまだ0円。今週やったこと」)
- 質問や相談を投げかけて、返信を集める
- ニュースに自分の試した結果を添える(AI・テック系で特に有効)
- Instagramに出した投稿の裏側や続きを書く
よいところ:作るのに時間がかからない/反応がすぐ分かるので、反応の良い「型」(1行目の書き方や話の順番など、くり返し使える投稿の組み立て方)を早く見つけられる/返信のやりとりが信頼につながる(実例では、初めて買ってくれた人が「返信で交流していた人」だった)
弱いところ:Threads自体からはお金が入らない/投稿が流れていくので、長い説明や商品カタログには向かない/1つの投稿から直接売るのは難しい
次に案内する先:返信で交流 → プロフィール(固定投稿を案内板にする)→ 無料note・LINE。お店の場合は「Threadsで地域の人に見つけてもらう → Instagramで信頼してもらう → LINE・予約」という分担が実例でうまくいっています。事例
投稿の目安
- 回数:1日1〜2投稿+毎日の返信(海外のSNS分析会社Bufferの大規模調査による目安)調査データ。実例では1日3〜5投稿で結果を出している人もいます。
- 時間帯:朝7〜9時/昼12〜13時/夜20〜23時(日本のデータがないため経験則)経験則
- 見る数字:①返信数 → ②プロフィールに来た人の割合(プロフィールへのアクセス÷表示)→ ③フォローした人の割合(フォロー÷プロフィールへのアクセス)
使える機能
- 投稿ごとの数字(表示・いいね・返信・再投稿・引用)と、フォロワーの推移・年齢・地域が見られます。
- 週ごとのふりかえり(投稿数・表示・新しいフォロワー・返信を前の週と比べられる)
- 予約投稿(2025年1月から全員が使える。最大75日先までと報じられている)と、下書きの保存(最大100件)報道
- プロフィールに複数のリンクを置ける
投稿する前に:同じジャンルの人の投稿に返信して、会話に入っておく/1行目は数字か問いかけで始める/下書きに「型」をためておく
投稿したあとに:最初の30〜60分は返信にすぐ答える(返信が次の表示を生む)/伸びた投稿には、返信で「続き」を書き足す/週に1回、プロフィールに来た人の割合などをふりかえりで確認する
Instagram フィード(写真・カルーセル)── 説明と実績を残しておく場所
特徴:プロフィールに残り続けるので、並んだ投稿がそのまま「商品カタログ」と「実績一覧」になります。カルーセル(複数枚の投稿)は、手順・比較・チェックリストのように「あとで見返したい情報」に向いています。
使い方の例
- カルーセルで保存したくなる解説を作る
- ビフォーアフターや制作過程の写真を見せる
- リールで反応が良かったテーマを、カルーセルに作り直して使う(同じものを再投稿するのではなく、形を変える)
よいところ:消えずに残る/プロフィールに来た人が判断する材料になる/作り置きしやすい
弱いところ:知らない人への広がりはリールより弱い/速報には向かない
作り方のコツ
- 1枚目:結論か数字で手を止めてもらう
- 中身:手順・比較・チェックリスト
- 最後の1枚:「次にやること」(ハイライト・リンク・合言葉の案内)をいつも同じ形で置く
- 1枚目のデザインをそろえて、プロフィールの一覧を見ただけで「何の人か」分かるようにする
投稿の目安:週2〜3本。リールと合わせて、Instagram全体で週3〜5回が反応の落ちにくい目安です(海外のSNS分析会社の調査)。調査データ
見る数字:①保存率(保存÷見た人)→ ②プロフィールへのアクセス → ③フォロー。保存は3つの重要指標には入りませんが、カルーセルが解説として役立ったかを見る補助になります。
投稿したあとに:ストーリーズで新しい投稿を知らせる/質問スタンプで悩みを集めて次のネタにする/保存が多かったテーマはリールにも作り直す
Instagram リール ── 知らない人に見つけてもらう場所
特徴:フォロワー以外の人に届く、いちばんの入口です。2-1で紹介した3つの数字(視聴時間・いいね率・送信率)が、おすすめに表示されるかどうかに直接関わります。実物・ビフォーアフター・実演を見せられるので、「作れる」「変われる」を伝えるのに向いています。
使い方の例
- 冒頭で、実物や結果を先に見せる
- 最後まで見たくなる順番で話す
- 「誰かに送りたくなる」内容にする
- 最後に合言葉を案内する(AI講座の事例で、リールの最後で合言葉をコメントしてもらう型が成果の中心でした)事例
よいところ:知らない人に届く数がけた違い/合言葉 → DM → LINEの流れといちばん相性がよい(公開されている事例では、合言葉をコメントした人の約5割がLINEに登録)事例
弱いところ:作るのに時間がかかる/流れるのが早い/伸びても、案内する先がないと売れない(100万回再生のリールを10本出しても講座が売れなかった、という本人のふりかえりもあります)事例
投稿の目安
- 回数:週3本から。Instagramは以前「月10本以上」を目安として示していました。無理なく続けられるなら週5〜7本。経験則
- 時間帯:昼12〜13時/夜19〜22時経験則
- 見る数字:①平均視聴時間 → ②いいね率 → ③送信率
使える機能
- 投稿ごとの数字:ビュー・リーチ・いいね・コメント・保存・シェア・プロフィールへのアクセス・その投稿から増えたフォロー・平均視聴時間
- お試しリール:フォロワー以外にだけ先に配信し、反応が良ければ全員に公開
- アカウントステータス:「おすすめに表示される資格」があるかを確認できます。伸びないときは、内容より先にここを確認します。
投稿する前に:冒頭2秒で実物・結果を見せる/字幕が画面の端で切れないようにする/合言葉と特典の案内を、動画とキャプションの両方に入れる/カバー画像だけで「何の動画か」分かるか確認する
投稿したあとに:最初の1時間はコメントに返信する/合言葉のDMが届いているか自分で1件確認する/ストーリーズでも知らせる/48時間後に3つの数字を「自分のいつもの数字(中央値)」と比べ、結果を記録する
Instagram ストーリーズ ── すでにフォローしてくれている人の背中を押す場所
特徴:フォロワーとの日常的な接点です。Instagramの3つの形式の中で唯一、リンクスタンプを使って投稿から直接ページへ案内できます。
使い方の例
- 新商品・販売開始・予約枠・締め切りのお知らせ
- 質問スタンプで悩みを集めて、次の投稿のネタにする
- 制作の裏側や日常を見せて、人柄を伝える
- 反応が良かったものをハイライトに残して、プロフィールの案内板にする
よいところ:リンクを直接置ける/気軽に出せる/投票や質問の結果が小さな市場調査になる
弱いところ:24時間で消える/フォロワー以外にはほぼ届かない/ストーリーズのお知らせだけでは売れない(フォロワー1万人のコーチが「ストーリーズの告知だけでは少ししか売れなかった」とふりかえっています)事例
投稿の目安:1日1〜2本(本数を増やすほど最後まで見られにくくなるため)調査データ
見る数字:①リンクのタップ数(販売中)→ ②返信数 → ③途中で離れた人
使える機能:リンクスタンプ/質問・アンケート・クイズ/カウントダウン(締め切りのリマインド)/ハイライト(価格・予約方法・よくある質問・実績・お客さまの声を残す)
販売中の回し方:リール(見つけてもらう)→ プロフィール(信頼してもらう)→ ストーリーズ(お知らせと締め切り)の3つをセットで回します。
すべての出口はプロフィールに集まる
どの投稿から来た人も、最後はプロフィールを見て「フォローするか」「リンクを押すか」を決めます。プロフィールには、3秒で分かるように次の4つを置きます。
- 01
誰に向けた発信か
- 02
何を提供しているか
- 03
実績の数字(盛らずに)
- 04
リンクは1つにしぼる(行き先を迷わせない)
お店の実例では、投稿の量ではなく「価格や予約方法がプロフィールで分からない」ことが、お客さんが来ない原因になっていました。事例
※投稿回数と時間帯の目安は出発点です。2〜4週間続けたら、自分のインサイト(フォロワーがよく見ている時間、投稿ごとの割合)に置き換えてください。Instagramの責任者も「誰にでも当てはまる最適な回数はない。続けられるペースがいちばん大事」と話しています。
「この人から買いたい」と思ってもらうプロフィールの整え方
投稿は流れていきますが、信頼はプロフィールに積み上がります。
固定投稿(3本まで)
案内板
①代表作・実績がいちばん伝わる投稿 ②規模や驚きのある証拠 ③実績の裏付けや人柄。古いテスト投稿は先頭に残さない
ハイライト
買うための情報
価格・予約方法・よくある質問・実績・お客さまの声を、ストーリーズが消える前に保存する
実績の途中経過
証拠
完成した実績だけでなく、途中の数字を出し続ける。媒体ごとに数字がずれていないか確認する
投稿一覧の1枚目
カタログ
表紙のデザインをそろえ、何の人か一目で分かるようにする
実例で早く伸びた人の固定投稿は、「数字 → この先で何が読めるか → 次の一歩(無料記事1本)」という並びが共通していました。いいねが2〜31件と少なくても、案内板として機能していました。事例
チェック:プロフィール文/固定3本/ハイライト/1枚目のデザイン。この4つがそろう前に投稿数だけ増やしても、来た人はそのまま帰ってしまいます。
合言葉 → 特典 → LINE の作り方
6ステップの2と3を、実際に作れるところまで具体的にします。公開されている事例でいちばん大きな成果の数字が出ているのが、この流れです。
合言葉の決め方
- 短く、ジャンルに関係する言葉にする(例:親子体操の講座なら「見守り」、和紙の商品なら「封筒」)
- 打ちやすい言葉にする(記号・英語の大文字小文字の区別を避ける)
- 置く場所:リールの最後、または投稿の「続きは合言葉で」
- リールの中ですべてを話し切らないことが、登録してもらう条件です
特典の決め方
- 投稿の「続き」として意味のあるものにする(チェックリスト、テンプレート、解説動画、無料サンプル、クーポン、無料note)
- 特典が弱いと、合言葉はたくさん集まってもLINE登録まで進みません
- 特典と、その後に売る本命の商品がつながっているかを確認します(特典で解決すること → 本命で解決すること)
すぐに届けることが大事
コメントが来た瞬間にDMが届くこと(熱が冷める前の数秒)が、登録率を左右するとツール事業者の事例は分析しています。公開されている事例の登録率は、合言葉をコメントした人の約50〜56%です。ただし、これはツール事業者が公開した事例で、同じ数字が誰にでも出るわけではありません。事例
合言葉のDMを自動で送る方法
Instagramの標準の自動返信
無料ですぐ使える。決まった文を返す簡単なもの
DM自動化の専用サービス
月額制が多い。登録者が増えると料金が上がるプランもある
DoInsta(私が作ったツール)
予約投稿と一緒に、指定したリールのコメントからのDMと、DMの合言葉への返信を管理できる(第4部)
どの方法でも、守る原則は同じです。相手が合言葉を書いたときだけ送ること。そして、最初の数件は自分の目で届いているか確認することです。
登録してもらったあと
LINEでは「特典を渡す → 定期的にお役立ち情報を送る → 講座や本命商品を案内する」までを設計します。親子体操の講座の事例では、LINE → note記事 → 定期配信 → 講座の流れで、初回講座の購入が100名以上・売上約400万円と公開されています。事例LINEを使わない場合は、無料note → 有料noteが同じ役割をします。
やってはいけないこと
コメントした人を見て、こちらから一斉にDMを送るやり方は、回数が増えるとアカウントが止められるおそれがあります。DMを送るのは「相手が合言葉を書いたときだけ」にします。
商品と価格の階段
いきなり本命の商品を売らず、階段を作ります。
無料
名簿に入ってもらう
チェックリスト、テンプレート、無料サンプル、無料note、クーポン
0円
手頃な価格
最初の1件を買ってもらう
有料note、Brain、初回体験、初回来店
500〜9,980円
本命
売上の中心
講座、コミュニティ、コンサル、店舗のサービス、受託
ジャンルによる(講座は3万〜30万円という話もあるが、実践者の主張レベル)
継続
売上を安定させる
月額のサロン、メンバーシップ、リピート、顧問
月額が中心
手頃な価格の商品は、利益より「買ってくれた人の名簿」をつくるためのものです。金額の目標を立てる前に、まず1件売ることを目指します。
値上げの仕方:実例では「売れたこと」を条件に値上げしています(例:980円 → 第3版で1,980円、3部売れるごとに2,000円値上げ、完売するたびに値上げ)。根拠なく上げるのではなく、売れた事実を理由にします。事例
本命の形はジャンルで変わります:お店なら1回の来店単価(事例では8,000〜15,000円が前提)、法人向けなら月額(5万円〜)、物販なら商品の単価+リピート。
どこで売るか(販売の場所と手数料)
最初はnoteのように読者がいる場所で始め、売上が安定してきたら手数料の安い場所へ移すのが一般的です。手数料は変わることがあるので、申し込む直前に公式ページで確認してください。
note
決済手数料(カード5%)+利用料10%+振込手数料(1回270円)。1,000円売れると手元に約855円。定期購読マガジンは利用料20%
向いている使い方最初の1件。すでに読者がいる
Brain
販売価格の12%
向いている使い方紹介で広げたいノウハウ
Tips
14%(無料会員)
向いている使い方ファイル・動画の販売
BASE
スタンダードプラン(月額0円):決済手数料3.6%+40円+サービス利用料3%(合計6.6%+40円)。PayPay・Amazon Pay・PayPalは+1%
向いている使い方物販の最初の一歩
STORES
無料プラン:5.5%
向いている使い方物販の最初の一歩
自分のLP+Stripe
3.6%/件、月額の固定費なし
向いている使い方売上が安定したら本命商品を移す
LINE公式アカウント
月額制。無料プランは月200通まで、ライトプラン月5,000円で5,000通、スタンダードプラン月15,000円で30,000通(税別)。追加メッセージの料金は2026年10月1日に改定
向いている使い方名簿への配信。1対1のやりとりは通数に入らない
やってはいけないこと(アカウントを守るために)
おすすめに表示されるかどうかは、投稿の出来だけでなく、Instagramのルールでも決まります。「おすすめに出にくくなること」と「アカウントが止められるおそれがあること」に分けて整理します。
おすすめに出にくくなること
- 01
他人の投稿の転載・使い回し
同じ内容は元の投稿者のものが優先されます。他人の投稿を30日間で10回以上転載するまとめ系のアカウントは、おすすめに出なくなります。2026年4月からは写真・カルーセルも対象です。直近30日の投稿のほとんどを自分のオリジナルに戻せば、資格は回復します。
- 02
他のアプリのロゴ(透かし)が入った動画の転載
オリジナルではない投稿として扱われます。
- 03
おすすめの資格がない状態で投稿し続ける
アカウントステータスで確認できます。伸びないときは「資格 → 数字 → 内容」の順に確認します。
- 04
反応だけを集める投稿
「いいねしたら○○」「とりあえずコメントに○○と書いて」のように、中身なしに反応の数だけを集める投稿です。特典の受け渡しとセットになった合言葉とは別物ですが、合言葉でも中身のない呼びかけになると、同じように扱われるおそれがあります。
- 05
Threadsの本文にリンクを直接貼る
Metaは「リンクで表示を下げてはいない」と説明していますが、リンク付きの投稿は反応が低いという個人の調査もあります。リンクはプロフィール、返信欄、ストーリーズに置くのが無難です。(個人の調査とは結果が割れている)
- 06
他人の表現をまねした投稿の量産
学ぶのは1行目の止め方や案内の置き場所までにして、文章と体験は自分のものにします。
アカウントが止められるおそれがあること
- 01
コメントした人へ、こちらから一斉にDMを送る
DMは相手がコメント・DM・ストーリーズへの返信をしたときだけ送ります。
- 02
フォロワーの購入、自動いいね、自動フォロー
禁止されています。手作業でも、短時間に大量のフォロー・いいね・コメント・DMをするとスパムと判断され、制限や停止の対象になります。
- 03
パスワードを預けるツール、ブラウザの自動操作、他人の情報の自動収集
Instagramが認めていない方法での自動化は、アカウントそのものを失う危険があります。
- 04
同じ文面の大量送信、複数アカウントでの送信の分散
制限を逃れる行為として扱われます。
- 05
「1日○通までなら安全」といううわさを信じる
公式の裏付けはありません。安全かどうかは通数ではなく、「相手から始まったやりとりか」「Instagramが認めた方法か」で判断します。未確認
守る線はこの3つ
- 01
Instagram・Threadsが認めた方法で行う
- 02
相手が先に動いたときだけ自動で返す
- 03
公開・送信・変更の最後のOKは、人が出す
よくある6つのつまずき
つまずき
代わりにやること
×最初から高額商品に案内する
○まず手頃な価格の商品で1件売る
×案内する先がないのに有料ツールを契約する
○無料の範囲で流れを作って、数字を測ってから
×認められていない自動化で止められる
○認められた方法だけを使う
×他人の投稿をまねてオリジナル扱いを失う
○型だけ学び、表現は自分のものに
×お客さん向けと同業者向けを同じアカウントで混ぜる
○どちらに向けるか決めて分ける
×表示数だけを追う
○プロフィールへのアクセスやLINE登録の割合を見る
数字の見方と改善の回し方
数字は「どこで止まっているか → 原因はどこか → どこを直すか」の順で読みます。
割合の計算のしかた
プロフィールに来た人の割合
プロフィールへのアクセス ÷ 表示
「この人だれ?」まで進んでもらえたか。投稿の型の良し悪しを判断する中心の数字
フォローした人の割合
フォロー ÷ プロフィールへのアクセス
プロフィール側に問題がないか
名簿に入った人の割合
LINE登録 ÷ 合言葉のコメント
合言葉と特典の良し悪し
購入した人の割合
購入 ÷ LINE登録
商品ページ・価格・無料部分の良し悪し
これらの割合には信頼できる公開統計がありません。だからこそ、自分の割合がたまっていくこと自体が、自分だけの財産になります。他人の割合を目標にしないでください。
見るタイミング
投稿ごと(24〜72時間後。このガイドの例では48時間後)
3つの数字とプロフィールに来た人の割合を、自分のいつもの数字(中央値)と比べる
週に1回
うまくいった型は、1か所だけ変えてもう一度試す。2回続けてうまくいかなかった型はやめる
月に1回
流れのどこで止まっているかを見て、直すのは1か所だけ。料金や仕様の変更も確認する
「型カード」に残すこと
うまくいった投稿は、次の項目でメモに残します。これがそのまま自分のノウハウになります。
- 型の名前
- いつ、どの数字で、どれくらい良かったか
- うまくいく条件
- 最後に確認した日(必須)
- やめる条件
- ルール上の確認(転載・まねになっていないか)
当たった型にも賞味期限があります。目安として、投稿の型は30日、AI関連の話題は14日、案内の流れ(特典・名簿・商品の階段)は90日ごとに見直します。
初めての人が進める順番
金額の目標ではなく、「ここまでできたら次へ」で進めます(「初月○万円」といった平均の統計が見当たらないためです)。
- 1
土台をつくる1〜2週間
ジャンルを1つに絞る(お客さん向けと同業者向けを分ける)/プロフィールを3秒で分かる形に/Instagramに実績と商品の置き場を作る
次へ進む目安プロフィールを見た人が「何の人か」すぐ分かる
- 2
当たる型を1つ見つける2〜8週間
投稿を続け、3つの数字とプロフィールに来た人の割合を記録/比べるのは自分のいつもの数字/伸びている人からは「型」だけ学ぶ
次へ進む目安「この型なら、いつもより反応が良い」と言える型が1つある
- 3
LINEまでつなぐ型が見えたら
特典を1つだけ作る/合言葉 → DM → LINE登録の流れを作る/最初は自分の目で流れを確認する
次へ進む目安投稿から登録まで途切れずに流れ、人数が数えられる
- 4
最初の1件を売る1〜3か月が目安
手頃な価格のnoteか、本業の予約・相談を1つ売る
次へ進む目安金額ではなく「最初の1件」
- 5
仕組みにする売れてから
予約投稿・数字の集計・ふりかえりを仕組みにする(第3部・第4部)/有料ツールは、売上が固定費を超えてから
次へ進む目安作る → 測る → 型を直す、が毎週回る
ジャンル別の早見表
流れは共通ですが、「何を見せるか」「特典は何か」「何を売るか」はジャンルで変わります。
| ジャンル | 主に使う場所 | 特典の例 | 売るもの | 最初の売上までの近さ |
|---|---|---|---|---|
| ノウハウ・副業 | Threadsの長文+カルーセル | チェックリスト、無料note | 手頃なnote → 講座 | 中 |
| AI・テック | 実演リール+Threadsの速報 | プロンプト集、使い方動画 | 講座、法人研修 | 中〜高 |
| 美容 | ビフォーアフターのリール | 初回クーポン | 来店予約、同業者向けノウハウ | 高(本業がある場合) |
| 飲食・店舗 | 短文+写真 | クーポン | 予約 → 来店 | 高(お店がある場合) |
| 物販・EC・ハンドメイド | 制作過程のリール+ライブ | 使い方動画、サンプル | 初回購入 → リピート | 中 |
| 健康・フィットネス | 解説リール+記録の連載 | 体験、チェックシート | 体験 → 継続コーチング | 中 |
| エンタメ | ネタリール+テキスト | — | PR、グッズ、月額 | 低(規模が小さいうち) |
| 法人向け・士業 | 事例のツリー投稿+資料 | 資料、無料相談 | 相談 → 受託 | 件数は少ないが単価は高い |
